Aー14.ロジカルツリー
- 2025年9月17日
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『ロジカルツリー』について解説します
問題や課題が複雑で多数の原因や解決策がある場合、その関係性を体系的に図式化することによって頭のなかをシンプルに整理することができるようになります。ここではその方法について解説します。

(問題解決のフロー図)
問題把握や課題抽出においては「MECE」になるよう「ブレインストーミング」で情報を集め、それら情報を「包括関係」や「論理的推論」によって整理し、さらに体系的に図式化したものが「ロジカルツリー」と言えます。
つまり、これまで解説してきた内容はパズルのパーツを創ってきたのであり、そのパーツを組み合わせて完成させたパズルがロジカルツリーと言えます。
ロジカルツリーは、様々な問題や課題を因数分解し、現状や原因、対策を検討する考え方であり、「WHATツリー」「WHYツリー」「HOWツリー」の3種類があります。

(ロジカルツリーの具体例)
1.WHATツリー
あるテーマを構成要素(名詞で表現することができる物や事)に整理した分類表です。
例えば日本は北海道、本州、四国、九州・沖縄の4つの島に分けることができ、各島はさらに北海道地方、東北地方、北陸地方などの地方に、各地方はさらに都道府県に分けることができます。

(WHATツリーの具体例)
構成要素に分類することによって、日本という括りでは見えなかったものが都道府県まで細分化することによって関係性が見えるようになります。
身近な例では、図書館やスーパーがあります。
図書館では本を、スーパーでは商品をジャンルごとに分けて保管・管理していますが、そのお陰でほしい商品を迷わずすぐに見つけることができています。
そのような身近な例を参考に日頃から分類する癖を習慣化させることをおすすめします。
2.WHYツリー
あるテーマの原因(過去)を構成要素に整理することです。
原因になりますので「なぜ」を抽象的なテーマから具体的なテーマに掘り下げていく分類表です。
例えば「利益が低迷している」という問題があると仮定します。
利益が低迷している原因は「売上高」あるいは「経費」の悪化にあります。
「売上高」の悪化は「客数」や「客単価」あるいは「買上げ点数」の悪化を意味します。
「客数」は「既存顧客」と「新規顧客」に分けることができますので「客数の低迷」と一言で言っても「既存顧客の低迷」と「新規顧客の未獲得」の2つのいずれか(あるいは両方)が影響していることになります。
「経費」の悪化については「変動費」と「固定費」の2つのいずれか(あるいは両方)が影響していることになりますし、さらに細分化していくと「変動費」のうちの「原材料費」「運搬保管費」「時間外手当」などのいずれか(あるいはすべて)が影響していることになります。
このようにまずは考えられるテーマを列挙し、そのテーマをできるかぎり掘り下げ図式化します。
その上で次に各テーマで考えられる問題を文書化していきます。
「客数」というテーマであれば「客数が減少している」、「経費」というテーマであれば「燃料費が増加している」となります。

(WHYツリーの具体例)
文書化した問題のなかには意見や推測、仮説もあると思います。
WHYツリーは原因究明のためのツールであり真因を掴むことが重要になります。
従って、意見や推測など仮説要素が強いものがあれば事前に検証を行う必要がありますので注意が必要になります。
またどのレベルで質問しているかによって会話が噛み合わないケースが出てくることもあります。
例えば「なぜ交通事故を起こしたのか?」という質問に対し、Aさんは抽象的に「前の車にぶつかったから」と、Bさんは具体的に「寝不足でボーっとしていたから」と、Cさんはさらに具体的に「恋人と喧嘩をしたから」と答えるかもしれません。
Aさんの答えを聞いた質問者は「そんなこと知っている」と思い、Cさんの答えを聞いた質問者は「恋人と喧嘩して事故が起こる理由が理解できない」と思うかもしれません。
従って、ロジックツリーで頭のなかを整理した上で、順序立てて話をする癖を習慣化させることをおすすめします。

(真因把握の具体例)
3.HOWツリー
あるテーマの課題解決(未来)を構成要素に整理することです。
課題に対する解決策を考えることになりますので「どうやって」を抽象的なテーマから具体的なテーマに掘り下げていく分類表です。
例えば「既存顧客が減少している」という問題に対しては「既存顧客のリピート率を高めること」が課題になりますので、そのために考えられる対策を考えていくことになります。
対策の方向性は様々ありますが、ここでは「価格」「チャネル」「商品」「プロモーション」の4つの視点で考えます。
「価格戦略を打つ」「プロモーションを打つ」という方法を考えた場合、「価格戦略」を掘り下げると「タイムセール」や「会員価格」などが、また「プロモーション」を掘り下げると「チラシ」や「週末イベント」が考えられます。
このように考えられるテーマを列挙し、そのテーマをできるかぎり掘り下げ図式化していきます。

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