top of page
食品製造業 × 実務経験 × 中小企業診断士


5Sは不要?~手段が目的化した瞬間に、改善は止まる~
「まずは5Sから始めましょう。」 多くの会社で、当たり前のように聞こえてくる言葉です。 現場はその言葉を信じて、棚を作り、ラベルを貼り、モノの位置を決め、毎朝の清掃を徹底します。 一生懸命に、丁寧に、真面目に取り組みます。 しかしながら、「5Sをやって本当に改善した」 という声を聞くことはほとんどありません。 それはなぜなのか? 理由はとても簡単、5Sは手段であって、目的ではないからです。 今回は、手段が目的化してしまう失敗例について解説します。 5Sを頑張っても成果が出ない現場の共通点 ある工場で、担当者が誇らしげに言いました。 「探す時間が10分から1分になりました。大きな改善です。」 確かに、見た目はきれいになっています。 棚も整い、道具も揃い、ラベルも貼られ、気持ちよく仕事ができるようになっています。 しかし、私はその現場を見て、こう感じました。 「この改善は、生産性にほとんど寄与していない」と。 なぜなら、その工場の作業は秒単位で動いていないからです。 作業が秒単位で動いていないのならば、仮に探す時間が仮に10分から1分になったとしても


視点を変えると生活は軽くなる
「時間があれば、もっと成果が上げられるはず」 「お金があれば、もっと生活が楽になるはず」 そうといった“比例”の感覚を私たちは持ちがちですが、実際の生活や仕事では、「時間やお金が増えても結果は同じ。むしろ逆効果になる」ということが多々あります。 これが“非比例”の考え方です。 今回は、日常生活に潜む“非比例”とその対処法をご紹介します。 非比例とは何か? ある量を増やしても、別の量が同じ割合では増えない関係のことを非比例と言います。 例えば以下の通りです。 ・長時間勉強しても、成績が上がらない ・運動量を増やしても、体力がつかない ・仕事時間を増やしても、結果がでない つまり、努力と成果が必ずしも一致しない状況、「努力の方向がズレている」と言い換えることもできます。 そして大切なことは、「どこで非比例が起きているのか?」そこに気づくことです。 時間 ~休憩を削るほど効率は落ちる?~ 「毎朝、一番に出社する 」 「休憩を後回しにする(取らない)」 「残業が日課になっている」 職場にこんな人はいませんか? そして、話をすると返ってくる言葉は”忙しい”


人が変われないのは“構造”の問題
「自己啓発本やビジネス書を読み、”変わろう!”とする強い気持ちはあるのに、なぜか長続きしない」・・・ そんな経験はありませんか? その原因は、意志の弱さではなく、“慣れの価値が高すぎる”こと、“変化の負担が大きすぎる”ことにあるかもしれません。 この記事では、気合だけでは変われない理由を“構造”から解説します。 なぜ人は変われないのか? 性格や習慣は、意識して作るというより、日々の小さな選択の積み重ねで形づくられていきます。 だからこそ、どれだけビジネス書や自己啓発本に感化されて、「明日から変わろう」と決心しても、行動を替えるのは簡単ではありません。 理由はシンプルです。 ・慣れたやり方が一番ラク ・身体(行動)が自動的に“いつものやり方”を選ぶ その結果、自然と“現状維持”に流れてしまいます。 行動や習慣、商品やサービスなど、“今の状態から変える”ときに発生する負担を「スイッチングコスト」と言います。 そして、今のやり方に慣れていると、考えなくても身体が反射的に動くため、自然と効率が高くなります。これは「経験曲線効果」によるものです。...


日常の“あるある”で理解するビジネス用語
ビジネス用語は難しい・・・ ビジネス戦略は頭のいい人だけが考えるもの・・・ そう思っていませんか? でも実は、ビジネスで使われる考え方の多くは、私たちが日常で“無意識にやっていること” とつながっています。 ここでは、その一例をご紹介します。 1.時間割引 【意味】 将来の価値を過小評価し、現在の価値を過大評価してしまう心理傾向。 【ビジネス例】 短期売上への過度な依存 短期KPIを優先すると、ブランド価値や顧客関係性、LTVといった長期資産を毀損する意思決定が行われる危険性が高まります。 コスト削減を優先し、長期的な品質・信頼性を犠牲にするムリ・ムラ・ムダを見誤り、将来の負の影響を過小評価したコスト削減を進めてしまうと、品質低下やクレームの増加など、長期的な悪影響が発生する危険性が高まります。 教育・設備・改善活動など“長期投資”の先送り投資はすぐに結果がでるとは限りません。 それを「まだ使える」「人員は足りている」「教育してもムダ」などと判断し、長期視点での投資を控えると、将来的な競争力を低下させる危険性が高


目標をムリなく達成する方法について
目標は立てて実施するだけでは不十分です。 計画通り進んでいるか確認し、必要に応じて軌道修正することが大切になります。 そこで役立つのが「予実管理」です。 ビジネスの現場では、利益計画の達成を目的に年間予算に対して実績評価する際に活用されますが、この管理手法は、日常生活や自己成長にも応用できます。 そのコツについて紹介いたします。 目標管理方法の基本ステップ 1.目標設定と計画の策定 そもそもの目標や計画自体が曖昧になってしまうと、その前提条件が崩れてしまいます。 したがって、目標設定や計画の策定もしっかり進めておく必要があります。 目標設定や計画の策定には、報告の必須事項である5W1H(「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」「いくらで」)を参考にすると情報の抜けや漏れ、重複がなくなり、MECEに近い状態で内容を整理することができるようになります。 また、目標には必ず最終的に達成したい「あるべき姿 」が存在します。 例えば、「痩せたい」という目標の先には、「(痩せて)モデルになりたい」「(痩せて)モテたい」といった想いがあるかもし


ビジネス思考で日常を変える方法
ビジネス思考を日常生活に取り入れることによって、効率的で充実した毎日を送ることができるようになります。 ここでは、その方法についてご紹介いたします。 日常生活で役立つビジネス思考 ビジネス思考とは、目標を達成するために計画を立て、効率的に行動し、さらに結果を分析して次の改善につなげていく考え方です。 以下は、この考え方を日常生活に活用した一例になります。 家事の効率化や時間管理、家計の見直しなどに役立ちます 毎日の買い物リストを作成し、必要なものだけを効率よく購入することで、無駄な出費や時間を減らせます タスクを優先順位で整理し、重要なことから取り組む習慣をつけると、ストレスも軽減されます このように、ビジネスの基本的な考え方を暮らしに取り入れるだけで、日常生活がスムーズに回るようになります。 ビジネスに必要な4要素とは? ビジネスには4つの欠かせない要素があります。 計画 目標を明確にし、達成までのステップを具体的に決めます。 日常生活では、貯金(生活費の削減)やダイエットなどに活用できます。 まず目標を設定し、その達成に向けて1日、あるいは1


日常に小さな変化を取り入れるコツ
毎日の生活は、仕事・家事・通勤など、同じことの繰り返しになりがちです。 気づかないうちに心も体も疲れてしまうことがあります。 そんな日常にほんの少しの変化 を加えるだけで、 気分転換や新しい発見が生まれ、生活に彩りが戻ってきます。 ここでは、誰でもすぐに試せる「日常に変化を取り入れるヒント」をまとめました。 1.視点や時間を変えてみる いつもの景色も、角度を変えるとまったく違って見えます。 ・普段通らない道を歩く ・いつもと違うカフェに入る ・少し早起きして静かな朝を味わう “旅の主人公” になったつもりで周りを眺めると、 小さな発見が自然と増えていきます。 2.新しい体験を取り入れる 脳に刺激を与えることで、気持ちが前向きになります。 ・やったことのない趣味を始めてみる ・いつもと違うランチを選ぶ ・苦手だと思っていたことにあえて挑戦する 「自分には合わない」と思っていたことが、 意外と楽しいと感じることもあります。 3.変化がもたらすメリット 小さな変化でも、積み重ねると


ニーチェのルサンチマン的な視点から見る正義と企業文化
ニーチェのルサンチマン的な視点では、正義とは「権力者が定めるもの」と語られます。したがって、権力者の不条理がまかり通る世界で重んじられる“正義(=正しい存在)”は、不条理そのものということになります。 したがって、権力者の意に反するもの、すなわち不条理に立ち向かう者は、その世界では排除されるべき“悪(=間違った存在)”ということなります。 この”世界”を地域や社会、さらに企業などの組織・団体レベルにまで細かく落とし込んで考えてみると、状況は非常に複雑化します。というのも、組織・団体ごとに権力者、つまり”正義”が異なっているため、同じ地域や社会にさまざまな”正義”が混在することになります。 さて、企業文化は、組織の価値観や行動様式を形成します。特に、権力者の意向が強く反映される企業では、文化が従業員の行動に大きな影響を与えます。企業文化が健全であれば、従業員は自らの意見を表明しやすくなりますが、文化が歪んでいる場合、従業員は意見を言えず、結果的に組織全体が不健全な方向に進んでしまうことがあります。 ちょっとしたフィクション事例を作ってみました。..


2025年1月1日から12月31日までの小さな幸せを見つける旅
2025年1月1日から12月31日までの1年間、X(旧ツイッター)にて、小さな幸せを綴る一言日記を毎日書き続けてきました。 『1日1幸。同じ内容は綴らない』というルールで、身近に感じるちいさな幸せがどれくらいあるのか自己調査しました。 1年間、毎日、記録をつけていきましたので、前に綴った内容を忘れて重複している、あるいはストレスから不満を綴ってしまっていることもありました。ほかにも、1日1幸が、2~3幸を綴っているなどの逸脱もありましたが、結果をまとめてみると、なるほどなぁと改めて考えさせられました。 ここでは、そのまとめについて記載します。 集計の仕方 1日の終わりにX(旧ツイッター)に、その日、幸せに感じたことを毎日綴りました。 それらを改めて読み直し、おおきく4つ、”仕事に関するもの” ”自己実現に関するもの” ”家族に関するもの” ”何気ない日常に関するもの”に大分類しました。 また共通する行為、例えば、「〇〇店の寿司を食べた」や「△△店のハンバーガーを食べた」などは、「おいしいものを食べた」という内容に、「欲しかった〇〇を買った」と「△


改善活動が進まない・・・3
改善活動を進める際、トップ(管理者)から、このような言葉を聞いたことはないでしょうか? 「 改善活動は辛いことも多いが、最終的には、みんなが楽で幸せになれる 」と。 例えば、商品100個を4人で3時間かかって作っていたとします。改善活動によって、商品100個を4人で1.5時間で作れるようになったとします。このとき、職場では、どのようなことが起こるでしょうか? 答えは、「 新たな業務が増やされる 」か「 人員を半分に削減される 」です。 改善前は商品100個作るために、4人で3時間かかっていましたが、1.5時間で100個作れるようになったということは、3時間で200個作ることと同じ意味になります。従って、4人の作業者は、 これまで100個作ればよかった商品を、200個作ることになるわけですから、 新たな業務が増やされる ということになります。 また、商品は200個も要らない。100個作れば良いという計画であれば、1.5時間で作業が終わる訳ですが、労働時間内であれば、帰ることもできません。削減した時間分、休憩して良いかというとそういう訳にもいかないの
bottom of page