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Bー14.3ム(ダラリ)

  • 2025年7月18日
  • 読了時間: 5分

『3ム(ダラリ)』について解説します


3ムとは、ムダ・ムラ・ムリ(ダラリ)の3つの”ム”が効率を落とす要素になるため、改善を進める際は、それら3つの視点で考えることを意味しています。効率を高めるためにはそれら3ムを排除することが重要になります。ここではその内容について解説します。



1.3ムについて                                      


ムダ
能力が負荷を上回っている状態を表します。

一般的にムダは付加価値を生みません。


ムラ
ムダとムリの振れ幅を表します。

一般的にムラな状態は不安定を意味します。

ムラを如何にして無くしていくか?これが最大のポイントになります。


ムリ
負荷が能力を上回っている状態を表します。

一般的に精神論で対応しようとすると大きな事故が起こる危険性があります。


具体例で示します。ある工場(生産能力:1、000t/月)の12月の生産量が1,500t、1月の生産量が500tであったとします。

12月の生産量は生産能力を500t上回っていますので、ムリな状態であったと言えます。

一方で1月は生産能力を500t下回っていますので、ムダな状態であったと言えます。

ムラはその差を表しますので、ムラ=ムダ+ムリと表すことができます。

生産量は利益にも大きく影響してきます。

従って、ムラを如何にして小さくしていくか、つまりムダとムリを無くし、平準化を図っていくことが経営の課題になります。

(生産量における3ム)


上記は生産量を具体例にしましたが、3ムは生産量以外にも、人や機械設備、原材料、手順の経営資源(4M)でも同様に考えることができます。


2.進め方                                         


まずは能力を把握します。

人であれば”1日の活動量”、機械であれば”1時間あたりの生産量”、原材料であれば”1kgあたりの歩留まり”、手順であれば”遵守できる、あるいは妥当性のある手順”などです。


例えば人に関して、今期実績が100万円の売上高であったとします。

来期目標として120万円を指示された時は、工夫次第で手が届きそうな感じはしますが、500万円を指示された時は”無理だ”と思うのではないでしょうか?それが「ムリ」です。


また機械に関し、1日当たり1,000個作ることができるとします。

取引先から800個のOEMの依頼を受けた時は稼働率80%になりますので、受けようと思うかもしれませんが、100個の依頼であった時は稼働率10%にしかなりませんので、受けないのではないでしょうか?それが「ムダ」です。


一方、原材料に関し、大小様々なサイズのジャガイモを毎日100kg入荷しているとします。

サイズの違いは歩留まりに影響してきます。

1日目は50個の製品ができ、翌日は70個の製品ができました。

翌々日は30個の製品しかできませんでした。

製品数量にバラツキはありますが、平均すると1日あたり50個できており、設計通りの仕上がりであると判断していますが、日々の出来高にバラツキがありすぎではないでしょうか?それが「ムラ」になります。


手順に関しても、製造入口から作業場まで5つのドアがあり、各ドアを入った後に手洗いを1分間行うというルールがあったとします。

製造入口から作業場までは長い廊下があり、何かに触れることはありませんが、「ドアを開けたら手を洗う」ということが工場の全体ルールであったことから、この工程でも採用しています。

手洗いは汚染防止を目的に行いますので、汚染リスクが無いのであれば、手洗いの必要はありません。

ましてや5回も行うことは「ムダ」以外の何物でもありません。

また入退出は1日に何回も行っていますので、出入りする度にこのルールを守ることは「ムリ」と言えます。人によってはルールを遵守し、きちんと手を洗う人もいれば、ムリなルール、ムダなルールと考え、きちんと洗わない人もいるかもしれません。

つまり手洗い状況に「ムラ」があると言えます。


企業の場合
経費のなかで人件費が最も高い割合になっています。

要因は土日祝日の繁忙期にあります。

人件費削減を目的に現在採用している2名のアルバイトを雇い止めしたとします。

平日はアルバイトがいなくても問題はありませんが、土日祝日においては需要(負荷)が供給(能力)を上回ることになります。

これはつまり「ムリ」な状態にあると言えます。


現在、繁忙期には2名のアルバイトを雇っていますが、仮に1名減にした場合、依然として需要(負荷)に対し供給(能力)が上回っていますので、このまま営業し続けると「ムリ」が災いして顧客離れを引き起こす危険性が残っていると言えます。


そこで供給(能力)を上げる方法として設備投資を行ったとします。

設備投資により供給(能力)と需要(負荷)は均衡しますので問題はありませんが、仮に投資しても人員を削減しなかった場合、今度は供給(能力)が需要(負荷)を上回ることになります。

つまり2名のアルバイトは1名でできる作業を2人でシェアしていることになりますので「ムダ」が発生していることになります。


そもそも平日と土日祝日との需要(負荷)のバラツキが激しいこと、つまり「ムラ」が問題の根源であると言えますので、需要(負荷)の平準化を図るべく平日割や平日しか利用できないクーポンを発行することも同時に行うことができれば、土日祝日の需要(負荷)を抑えることができ、1名のアルバイトで対応できるようになります。

(ムリとムダのイメージ)



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