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Fー11. オズボーンのチェックリスト

  • 2025年3月24日
  • 読了時間: 5分

更新日:2025年11月16日


『オズボーンのチェックリスト』について解説します


ロジカルシンキングで原因の追究を行った後は、改善対策を立案することになります。ここでは、改善対策を検討する際に役立つ「オズボーンのチェックリスト(SCAMPER)」について解説します。



1.オズボーンのチェックリスト(SCAMPER)                      


オズボーンのチェックリスト、SCAMPERは、商品開発や企画などアイデア・発想を導くために活用されるフレームワーク(チェックリスト)になります。

オズボーンのチェックリストは9つの項目で、またSCAMPERは7つの項目で構成されます。


【オズボーンのチェックリスト】
転用
ほかの使い道は無いか?別の用途を考えてみる。

応用
ほかの何かからアイデアが得られないか?他分野で活用されているアイデアを探してみる。

変更
色や形などを変えられないか?マイナーチェンジ(リニューアル)を考えてみる。

拡大
大きくする、長くすることはできないか?スケールアップを考えてみる。

縮小
小さくする、短くすることはできないか?スケールダウンを考えてみる。

代用
ほかの素材、ほかの場所でできないか?現在規格からの置き換えを考えてみる。

置換
順序を変える、レイアウトは変えられないか?現在規格からの並び替えを考えてみる。

逆転
(発想を)転換できないか?上下、前後左右など発想や視点を変えて考えてみる。

結合
ほかの何かと組み合わせられないか?一緒に纏めることを考えてみる。


【SCAMPERのチェックリスト】
代用(Substitute)
ほかの素材、ほかの場所でできないか?現在規格からの置き換えを考えてみる。

結合(Combine)
ほかの何かと組み合わせられないか?一緒に纏めることを考えてみる。

応用(Adapt)
ほかの何かからアイデアが得られないか?他分野で活用されているアイデアを探してみる。

変更(Modify) ※拡大(Magnify)と縮小(Minify)を含む
色や形、サイズなどを変えられないか?マイナーチェンジ(リニューアル)を考えてみる。

転用(Put to other use)
ほかの使い道は無いか?別の用途を考えてみる。

削除(Eliminate) ※オズボーンのチェックリストにはない
無くせないか?無駄な機能や工程、作業、動作を考えてみる。

逆転(Reverse) ※置換(Rearrange)を含む
(発想を)転換できないか?上下、前後左右など発想や視点を変えて考えてみる。


両者の違いは項目数にあり、オズボーンのチェックリストは9項目でしたが、SCAMPERでは、”拡大”と”縮小”を”変更”に含み、また、”置換”を”逆転”に集約される一方で、新たに”削除”が追加されることで7項目に集約されています。

いずれも基本的な考え方は同じになりますので、どちらを活用しても問題ありません。


ちょっと脱線しますが、業務改善する際の考え方として、ECRSがありました。

これは、Eliminate(排除)」「Combine(結合)」「Rearrange(変更)」「Simplify(簡素化)」になりますが、SCAMPERの項目と類似していることにお気づきになると思います。


つまり、問題解決のためのアイデア発想(=改善対策の立案)は、このような考え方で行うことが効率的であることを示しています。


2.チェックリストの活用例                                 


例えば、「味がおかしい」という苦情に対し、「デリケートな製品設計(素材)」が原因であると想定し、実際にチェックリストを用いて対策案を検討してみます。


デリケートな製品設計が”素材”にあるならば、その素材を別の安定素材に置き換える(代用)こと、あるいはその素材の味が打ち消せる素材を加える(結合)ことが案として考えられます。

昨今は、科学技術が進んでいますので、科学的なアプローチ、例えばデリケートな素材のエキスを抽出し、精製した上で安定させる技術があれば、その方法を採用する(応用)ことも考えられます。

そもそも、配合に問題がある可能性もありますので、配合自体を変える(変更)ことも検討しなければならないかもしれませんが、仮に配合を変えたくないのであれば、そのデリケートな素材をうまくコントロールできるかもしれない業務用(二次加工)に販売する(転用)ことで苦情がなくなるかもしれません。

それら対策の実現が難しいようであれば、売上高に影響はしますが、販売中止にする(削除)ことも手です(企業ブランドが損なわれることを思えば安いものです)。

ただし、仮にこの商品が看板商品であるならば、販売中止は難しくなりますので、デリケートな素材を加工時ではなく、消費段階で投入してもらう(逆転)ことも必要になるかもしれません。

(SCAMPERの一例)



チェックリストは、あくまでもアイデアを考える際の気づきを得るためのツールになりますので、必ずしもすべての項目に当てはめる必要はありません。

チェックリストが「他の素材や場所にできませんか?」と問いかけたことに対し、こちらが答えると言った、言わば”ひとりコーチング”のようなものです。


時に、「〇〇だから△△」と言った、決めつけの対策が行われるケースも目にします。

これが熟考の末の回答であれば、上記チェックリストについて質問しても、答えられるはずですが、実際にはそうなっていません・・・対策を検討する段階で、思考の抜けや漏れが発生しているからです。

このチェックリストは、MECEの対策版のようなものになります。


対策を立案する際に活用することをお薦めします。


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