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目標をムリなく達成する方法について

  • 6月9日
  • 読了時間: 6分
目標は立てて実施するだけでは不十分です。

計画通り進んでいるか確認し、必要に応じて軌道修正することが大切になります。

そこで役立つのが「予実管理」です。


ビジネスの現場では、利益計画の達成を目的に年間予算に対して実績評価する際に活用されますが、この管理手法は、日常生活や自己成長にも応用できます。

そのコツについて紹介いたします。



目標管理方法の基本ステップ


1.目標設定と計画の策定
そもそもの目標や計画自体が曖昧になってしまうと、その前提条件が崩れてしまいます。

したがって、目標設定や計画の策定もしっかり進めておく必要があります。

目標設定や計画の策定には、報告の必須事項である5W1H(「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」「いくらで」)を参考にすると情報の抜けや漏れ、重複がなくなり、MECEに近い状態で内容を整理することができるようになります。


また、目標には必ず最終的に達成したい「あるべき姿 」が存在します。

例えば、「痩せたい」という目標の先には、「(痩せて)モデルになりたい」「(痩せて)モテたい」といった想いがあるかもしれません。 さらにその先には、「(モデルになって)有名になりたい」「(モテて)良い人と結婚したい」など、必ず次のステップにつながる“上位の目標”が隠れているはずです。

つまり、目の前の目標は、常に次の目標を達成するための手段にしかなり得ません。

しかしながら多くの人が目の前の目標にのみに執着する「手段の目的化」に陥っています。

もちろん、誰もが最終的なあるべき姿を持っているとは限りません。

それでも、2~3ステップ先を見据え、将来的なあるべき姿と一致する目標を設定することが重要になってきます。

言い換えると、最終的な”あるべき姿”はビジョン、すなわち長期的な目標(5年、10年先)、2~3ステップ先の”あるべき姿”はビジョンに近づくための中期的な目標(3年先)、そして目の前の”あるべき姿”は、ビジョンに近づくための足掛かりとなる短期的な目標(1年先)になります。


そして、その目標は 達成できるものでなければ意味がありません。

例えば、年収500万円の人が「1年後に年収1,000万円にする」、法律の知識が全くないひとが「1年後に司法試験に合格する」と目標を立てたところで、達成の見込みはほぼありません。

努力や工夫次第で達成できる目標は、現状から10~20%の増減が最適であると言われます(ストレッチ目標)。したがって、ここで”達成できる”とは、その範囲内の目標であるということを補足させていただきます。

以上をまとめると、理想的な目標や計画は、「具体的」で、「数値化」され、「達成可能」であり、かつ「上位概念との適合性」と「期限」が明確になっているもの と言えます(SMARTな目標)。

例えば、以下の通りです。

大学受験を控えている高校生。現在の成績は学年10位以内(偏差値60)。将来は過疎地の医療を支えたいと考えている人の目標は、「2年後、○○大学医学部に合格する。 そのために、1年以内に模試偏差値を65以上にし、主要3科目で合計○○点を安定して取れる状態をつくる」となります。


2.実施(の記録)

計画に従い、実施していきますが、その実施状況を記録します。

記録には「実施したこと」だけではなく、その「成果」も残すことが大切になります。

例えば、「1日1時間勉強する」という目標においては、「1時間勉強した」ということが記録になりますが、その記録だけでは、成果は測れません

「実施したけど成果が無い」と「実施していないから成果がない」では大きく異なります。

そこを明確にするためにも成果を見える化すること。ここが重要になってきます。
 

3.結果の分析

予実管理する上で、最も重要なステップになります。

計画と実績の差を確認し、なぜ差が生じたのかを考えていきます。

そしてその原因を把握することが、次の行動に活かすきっかけになります。

分析と言っても「実施したか否か」「その結果どうなったか」。この2点を確認するだけで構いません。

まずは「実施したか否か」では、実施しなかった(できなかった)理由を深掘りしていきます。これは、過去分析になりますので、”WHYツリー”を用いて検討していくと、真の原因がみえてきますので、その原因を踏まえた計画の見直しをおこなっていきます。

次に「その結果」ですが、仮に達成できなかった場合、これまで手段として実施してきたことが結果に結び付く手法ではなかったと判断できますので、その上で行動の修正をおこなっていきます。

このような分析を定期的に繰り返すことで、目標達成に近づきます。


結果の分析は、ビジネスの現場でも、できていない企業が数多く存在しています。

というのも、計画の重要性が理解されていないために、作って満足し、実行段階では、計画内容が忘れ去られ、常に行き当たりばったりになるからです。

目標管理は単なる目標設定にとどまらず、計画と実績のギャップを埋めるための継続的なプロセスであり、ここが一番のポイントになります。



予実管理を続けるための工夫

予実管理は継続が肝心ですが、継続させることは簡単ではありません。
そのための工夫をいくつかご紹介します。


シンプルな方法を選ぶ
高い目標や、複雑な管理方法は日常生活の負担になります。
そして失敗すると自己嫌悪に陥る危険性もあります。目標達成に大切なことは「できる」という自信です。そのためには小さな成功体験を積むことが欠かせません。最初はできることから始めることをお薦めします。


常に計画書を読み直す
一般的に予算策定は年末から年始にかけてピークを迎えます。
すると4月に入る頃には「なんだったっけ?」となることがあります。そこで、改めて計画書を読み直せば良いのですが、現実は目の前の業務に忙殺され、そのまま日々が過ぎてゆき計画自体を忘れてしまう。そして単月の目標が未達成になろうものなら、実施しなかった言い訳ばかりを探すことが、予実管理の目的になってしまう・・・これでは意味がありません。なので、計画書は何度も読み直すことが必要になります。


習慣化する
慣れないことをすると誰でも身体や精神が疲れます。
辛いからといってそこでやめてしまうのか、それとも耐えて続けるのかが運命の分かれ道になります。まずは1日、次に1週間、さらに1か月と続けていけば、自然と身体や精神に慣れていくようになり、疲れが低減していきます。ご褒美を設定する一定の目標を達成したら自分にご褒美をあげるなど、楽しみを作ることも効果的です。



さいごに

目標を達成するためには、計画を立てて実行し、振り返りと改善を繰り返すことが欠かせません。

そして「振り返り」と「改善」が一番大切になります。

これが、PDCAの「C」と「D」になります。

そして、ISOを導入しても負担が増える一方で、一向に良くならないと嘆く企業の大半が、この「C」と「D」ができていません。きっと外部認証も取得して満足しているからこそ、このような事態に陥るのではないかと推測します。

目標は、”短期”目標にばかりに目がいき、”中長期”的な目標を見据えていない典型的な「手段の目的化」に陥っていると言えます。



本来、予実管理はそのプロセスを支える強力なツールになります。

最初はうまくいかないこともあるかもしれませんが、焦らずに続けることが大切になります。そして小さな成功体験を積み重ねることで、自信がつき、さらに大きな目標にも挑戦できるようになります。

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