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Fー12.改善対策の基本的な考え方

  • 2025年3月23日
  • 読了時間: 7分

更新日:2025年11月16日


『改善対策の基本的な考え方』について解説します


改善対策には様々な方法があります。そのひとつに、本質的>工学的>管理的という安全衛生や食品安全で活用される概念があり、この考え方に基づいて検討すると対策の信頼度が上がります。ここでは改めて対策の全体像について解説します。



1. 改善対策について                                    


このサイトで解説してきた改善対策の記事について改めて整理します。



ロジカルツリーのひとつに”HOWツリー”があります。

HOWツリーでは、未来の課題を解決する際に、「どうやって?」という問いを繰り返すことによって、抽象的なテーマを具体的な活動内容へと掘り下げていきます。

”未来の課題”がテーマになりますので、具体的に掘り下げた内容は、事実ではなく、意見(アイデア)になります。


新QC7つ道具のひとつに「系統図法」がありました。

系統図法は、”目的 ”と”手段”で関係性を明確にしていくものですが、系統図法も広い意味で、ロジカルツリーの一つと言えます。




改善とは、何らかの問題が発生し、本来のあるべき姿からかけ離れてしまった現在を、本来のあるべき姿にもどすこと(=ギャップの解消)になります。

”何らかの問題”の多くは、自社(自分)の弱みが原因であるケースもありますので、現状分析で判明した「弱み」を克服することをテーマに活動内容を展開することになります。


「弱みの克服」という活動内容(=テーマ)は決定していますので、ここで記載した内容は「問題(弱み=テーマ)は何か?」を見つけるための方法と言えます。





改善案を検討する際のアプローチ方法のひとつにECRSがあります。

ECRSでは、まずは「無くせないか?」という視点で考え、次に「一緒にできないか?」「変更できないか?」「簡単にできないか?」という順番で案を検討していきます。



「問題(テーマ)」はすでに決定していますので、ここで記載した内容は「その問題に対し、どのように解決策(アイデア)を見つていくか?」を見つけるための方法と言えます。



3ムとは、効率を落とすムダ・ムラ・ムリ(ダラリ)の”3つのム(=非効率要素)”になります。

改善を進める際は、「ムダは無いか?」「ムラは無いか?」「ムラは無いか?」という3つの視点で考え、効率を高めるためにはそれら3ムを排除することが重要になります。



「問題(弱み=テーマ)は何か?」を見つけるための方法と言え、本来は現状分析の際に活用しますが、対策を立案した際の精査としても活用することができます。


例えば、ECRSで検討した改善対策案について、3ムの視点で対策案を精査してみます。

寝ない” ”何もしない”は生きる上で不可能ですし、”自動的に電気が落ちる”はそのような機械設備があるかわかりませんのでムリなことと判断しました。

また、”目覚まし時計のスイッチを声で消すようにする” ”朝のご褒美タイムを用意する”という案は、最初は良くても、慣れれば、役に立たない可能性がありますので、ムダなことと判断しました。

残りの項目は、ムダともムリとも言い難いものの、対策として機能したりしなかったりと、ムラが出てくると思いますが、まずは、この点からアプローチしていくことを考えます。





リスク低減策は「無くす(使わない)」「機械で対応する」「ヒトで対応する」の3つの軸で検討していき、その低減効果は、無くす>機械>ヒト(本質的>工学的>管理的)の順に信頼度が高まります。

従って、「無くせないか?」「機械で対応できないか?」「ヒトで対応できないか?」という3つの視点で考え、より信頼度が高い対策を採用していくことが重要になります。



対策を検討する際のアプローチ方法にはなりますが、さらに「この対策で十分か?」を改めて確認する方法とも言えますので、立案した対策の精査としても活用することができます。


例えば、ECRSで検討した改善対策案について、リスク低減の3原則の視点で対策案を精査してみます。

布団で自由時間を過ごす” ”纏められるものは纏めて処理する” ”起きる時間を1時間早くする” ”習慣を変える” ”優先順位を変える” ”朝のご褒美を用意する”という案は、人で対応する行為(管理的)、つまり自分次第ということになりますので、信頼度が一番低い対策になります。

また、”目覚まし時計の音を好きな音楽にする” ”目覚まし時計のスイッチを音で消すようにする” ”時短、機械などを使う”は、機械で対応する行為(工学的)になりますので、比較的、信頼度が高い対策になります。

寝ない” ”何もしない”は、無くすことで対応する行為(本質的)になりますので、信頼度が一番高い対策になりますので、まずは、この点からアプローチしていくことを考えます




ヒトの心理や行動パターンをうまく活用して、その人に注意しなくても、自然にこちらが望む選択へと誘導する手法になります。

ナッジ理論のフレームワークのひとつに”EAST”があり、社会的に是認される行為に対しては、自分にメリットがあり、かつ簡単であれば、その通りに行動する』と言い換えることができます。



対策を検討する際のアプローチ方法にはなりますが、ECRS、3ム、リスク低減の3原則とは異なり、検討の制約が低くなりますので、アイデアベースの思い付きで、おもしろおかしく対策を検討することができます。


ナッジ理論では、アイデアがとても重要になりますので、凝り固まった固定観念、パターン化された思考から離れた”発想力”が必要になります。

この発想力を磨くための思考法として”ラテラルシンキング”があります。



いわゆる「発想の転換」です。

発想力を高め、様々な角度からアプローチする際に活用することができます。




リスク低減策と同じく、「無くす(使わない)」「機械で対応する」「ヒトで対応する」の3つの軸で検討していきますが、上記”3つの視点MECEで整理していきます。

工場であれば4M、「ヒト」「原材料」「機械設備」「方法」で整理していきます。



対策を検討する際のアプローチ方法にはなりますが、さらに「この対策で十分か?」を改めて確認する方法とも言えますので、立案した対策の精査としても活用することができます。




工程や作業、動作を分析し、最適化を進めることで作業効率を図ります。

まずは現状把握からスタートし、各工程、作業・動作について、ECRSや3ムの視点で時間短縮や効率アップを狙います。

現状分析するレベル(細かさ)次第で、改善レベルが変わってきますので、臨機応変に再分析を実施していきます。



「問題がどこにあるのか?」を見つけるための方法と言え、本来は現状分析の際に活用し、対策としては、ECRSや3ム、リスク低減の3原則に基づき検討していきます。




商品開発や企画などアイデア・発想を導くために活用されるフレームワーク(チェックリスト)になります。



対策を検討する際のアプローチ方法にはなりますが、ECRS、3ム、リスク低減の3原則とは異なり、検討の制約が低くなりますので、アイデアベースの思い付きで、おもしろおかしく対策を検討することができます。



以上、このサイトで解説してきた改善対策の記事について改めて整理しましたが、実際に改善対策を採用する際、最終的には、実現性、リスク、期待効果、上位概念との適合性、発展性を考慮したうえで実行に移すことも重要になってきます。

この点を考慮しないと、絵に描いた餅の対策、計画となり形骸化するケースが見受けられますので、ご注意ください。


2.対策のまとめ                                      


改めて、対策に関する記事を整理します。


対策は、現状分析の結果、出てくる「問題点(弱み=テーマ)」を見つけるところから始まります。

その時には「IE」の考え方が参考になります。


次に、「問題点(弱み=テーマ)」に対して、実際の改善対策を検討していくことになりますが、まずはアイデアベースで思いつくまま、改善ネタを列挙していきますので、「オズボーンのチェックリスト」「ナッジ理論」の考え方が参考になります。


今度は、アイデアベースで列挙した改善対策で期待できる効果(=対策の信頼度)を検討する方法として、「ECRS」「3ム」「リスク低減の3原則」の考え方が参考になります。


その上で、最終的に対策の前後を「HOWツリー」で、纏め上げていきます。



改善対策には様々な方法がありますので、上記はあくまでも参考例として把握してください。


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