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Aー7.SWOT分析

  • 2025年9月24日
  • 読了時間: 4分

『SWOT分析』について解説します


PEST分析で導いた外部環境とVRIO分析で導いた内部環境を整理し、外部環境は機会/脅威、また内部環境は強み/弱みの視点で現状を把握するときに活用します。言い換えると現状分析のまとめ(完成形)であり、問題解決する際は、このSWOT分析から戦略・戦術を導いていくことになります。ここではその方法について解説します。

(問題解決のフロー図)


1.集める情報                   


(1)外部環境の機会
PEST分析で設定した「テーマ」にとってチャンスに変えることができる事実

 企業)「飲料」  ⇨ 気温上昇
 
    「ロボット」⇨ 人手不足
 
 個人)「進路」  ⇨ 売り手市場
 
    「貯金」  ⇨ 金利上昇


(2)外部環境の脅威
PEST分析で設定した「テーマ」にとってチャンスを失うかもしれない事実

 企業)「パン」  ⇨ 気温上昇

    「飲食店」 ⇨ 人手不足

 個人)「進路」  ⇨ 不景気

    「貯金」  ⇨ 可処分所得の減少


(3)内部環境の強み
VRIO分析で抽出した「相対的強み(価値、希少性)」「絶対的強み(模倣困難性)」

 企業)「老舗」   ⇨ 歴史や信頼

    「有名ブランド店」⇨ ブランド力

 個人)「留学経験」   ⇨ 語学力

    「新しいもの好き」⇨ 行動力


(4)内部環境の弱み
VRIO分析で抽出した「自社(自分)の成り立ちの失敗例」「その他」

 企業)「老舗」   ⇨ 古い
 
    「有名ブランド店」⇨ 敷居が高い

 個人)「留学経験」   ⇨ 協調性が無い
 
    「新しいもの好き」⇨ 飽きやすい


「気温上昇」は、飲料メーカーにとって機会になりますが、製パンメーカーにとっては脅威になります(暑いと水分補給が多くなる=飲料が売れる、暑いと水分がとられる乾物が減る=パンが売れない)。

「人手不足」は、ロボットメーカーにとって機会になりますが、飲食店にとっては脅威になります(人が減ると省人化機械が売れる=ロボットが売れる、人が減ると接客が回らない=通常稼働できる飲食店が減る)。

つまり、同じ事実であっても、それが「機会」になるのか、あるいは「脅威」になるのかは、業種業態や立場によって変わってくることになります。


「老舗」の価値は、”信頼”という強みになりますが、別の見方をすると”古い”という弱みになります。

「有名店」は、”ブランド力”という強みはありますが、ブランド力が強いゆえに、幅広い消費者に受け入れられない(=敷居が高く敬遠される)という弱みがあります。

つまり、同じ事実であっても、それが「強み」になるのか、あるいは「弱み」になるのかは、考え方次第で変わってくることになります。


従って、SWOT分析を行う際、どの立ち位置でどのように考えるかによって「機会」にも「脅威」にも、また「強み」にも「弱み」にもなるという点に注意が必要になります。


ちなみに正解はありません。

別の記事でも記載しましたがSWOT分析は戦略・戦術を立案する際にも活用します。

まずは仮置きし、戦略・戦術を立案する段階で改めて再仕分けすることをおすすめします。


2.進め方                                         


まずは、外部環境PEST分析の結果から、ビジネスチャンスにつながる内容を機会、反対にビジネスチャンスを失う内容を脅威に分けて整理していきます。


次に、内部環境VRIO分析の結果から、自社(自分)の強み(相対的・絶対的)、反対に自社(自分)の弱みに分けて整理していきます。


別の記事で記載した『カフェ』についてSWOT分析します。
(1)外部環境の機会

コーヒーブームが到来している

巣ごもり消費で自宅で淹れる高級コーヒー豆が売れている

契約農場で新種のコーヒー豆の開発が進んでいる

(2)外部環境の脅威

コーヒー豆、エネルギーコストの増加

街の小さなカフェの倒産件数が増加している

節約志向でカフェの利用頻度が落ちている 

(3)内部環境の強み

コーヒー協会主宰の大会で10位に入賞した

100年間受け継がれたコーヒーのレシピ(味)

有名になっても帰りたいと思える変わらぬ店舗(空間)

(4)内部環境の弱み

家族で経営しているため、新規雇用しても店舗の雰囲気に慣れない

秘伝のオリジナルレシピの力が強く、それを超える新商品ができない

コーヒー以外の事業が展開できない



このSWOT分析から、ビジネスチャンスは「自宅用の高級豆」にあり、そこに自社の強みである「100年受け継がれたコーヒーレシピ」を活用した新商品『大正ロマン珈琲』を自宅用コーヒー豆として販売することが戦略として考えられます。


次回は、具体的な事例についてご紹介します。

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