Aー10.MECE
2025年9月21日
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『MECE』ついて解説します
MECEは問題解決する際に重要となるフレームワークです。現状の把握や原因の追究、解決策の立案などを考えるときに導かれる結論は人によって異なりますので、抜けや漏れ、ダブりを無くして情報を整理していくことによって精度の高い結論に導くことができるようになります。ここではその方法について解説します。

(問題解決のフロー図)
1.意味
情報を抜けや漏れ、ダブりなく整理していくことです。
検討段階で情報の抜けや漏れ、ダブりがあると、本来検討すべき内容を見落としてしまう危険性がでてきますので、検討の際は、常にMECEを意識しながら情報を整理していくことが必要になります。
(1)漏れ(抜け)
検討する際に必要となる情報が入っていないことです。
例えば、「コーヒー豆」の経路を考えてみます。
コーヒー豆は輸入していますが、検討を国内入荷からスタートしてしまうと、農場の天候・気候、カントリーリスク、為替と言った国外事情の検討が疎かになってしまいます。
国外事情の影響を受けると同じ価格や同じ品質のコーヒー豆が適切なタイミングで入荷できなくなりますので、対応の遅れによって経営に甚大な被害が出てしまう危険性が高まります。
急な品質低下や欠品、コストアップなども発生するかもしれません。
そのような弊害を防ぐためにも漏れ(抜け)が無い状態を心掛けて整理することが必要になります。
(2)ダブり
同じ情報が重複してしまうことです。
例えば「コーヒー」について考えてみます。
販売形態としてカフェやコンビニ、自動販売機などが、また容器形態として缶、ペットボトル、インスタントなどが、豆の種類としては、キリマンジャロ、モカなどがあります。
これらの組み合わせ、パターンの数だけ「コーヒー」が存在することになり、重複しやすくなりますし、各々の人がイメージする「コーヒー」も違ってきますので注意が必要になってきます。
例えば、『これは売れる!というコーヒーってどんなコーヒー?』をテーマに議論をする際、Aさんは「コンビニコーヒー」、Bさんは「高級カフェのコーヒー」を頭にイメージしながら、話を進めてしまうと、議論が進むにつれて話が噛み合わなくなることは容易に想像できると思います。
このような状態からスタートしてしまうと、話が嚙み合わなくなるだけではなく、脱線したり、結論に近づいた段階で「このようなケースも考えられる」との意見が次々にでてきて、議論が振り出しに戻ることも起こり得ます。
冒頭、『検討の際は、常にMECEを意識しながら情報を整理していくことが必要』と記載はしましたが、完璧にMECEな状態にする必要はありません。
目的は「MECEにすること」ではなく「問題解決」にあります。
様々なパターンがある場合は、できるだけダブリがない状態に近づけて整理すること(議論するテーマについてある程度制約、前提条件を付けること)が必要になります。
(2)具体例
日本を、北海道、本州、四国、九州・沖縄の4つの「島」に分けたとします。
このとき、4つのいずれにも属さない島はありませんので、これは完全に整理できた状態になっていると言えます。
また「年齢」で整理しようと考え、成年か未成年で分けたとします。
このときもいずれかに属することになりますので完全に整理できた状態になっていると言えます。
この状態がMECEと言います。
一方、「職業」について整理しようと考え、学生と会社員、無職で分けてしまうと経営者はどこにも属さなくなり、また会社に勤めながら勉強する大学生もいますので大学生は会社員と学生のどちらにも属することになり、完全に整理できた状態にはなっていないと言えます。
従って、このようにどこにも属さない漏れ(抜け)や、どちらにも属するダブりが発生している状態はMECEとは言いません。

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