Dー1.チームのまとめ方2025年5月31日読了時間: 9分更新日:2025年11月23日 『チームのまとめ方』について解説します人は、必ず誰かと何かしらの関りを持って生きています。従って、自分の思い通りに事が進まないケースが多々あります。自分の思い通りにならないからこそ、イライラが募り、人間関係の悪化を招くことが時として起こります。自分ひとりでできることには限界があります。自分ひとりでできないことは複数人に協力してもらい、各人に動いてもらう必要があります。ここでは人に動いてもらう上で必要なプロセスについて解説します。 人に動いてもらう上で必要な3ステップ1.ルール(基準)の制定2.ルール(基準)の周知3.ルール(基準)の実行4.フォローアップ1.ルール(基準)の制定(記事2~記事4) MECE、ブレインストーミング、ロジカルツリー(WHATツリー) 日常生活において、自分ひとりで何かを行う際は、自分で考え、その考えに基づいて行動しても全く問題はありません。しかしながら、複数人が一緒になって何かを行う際は、自分の考え(ルール)だけで事を進めることはできません。そこで必要になってくるものがルール(基準)と目的(理由)です。ルール(基準)の決め方も、別の記事で解説したプロセスと同じく、まずはテーマを定め、そのテーマ毎に考えられ得る全てのケースを洗い出すところからはじまります。そこまでする必要は無いと思われるかもしれませんが、ルール(基準)を定める際も、詳細まで深堀りしておいた方が良いです。例えば「トイレ掃除」をテーマに「毎日掃除をする」というルールを定めました。このルールは、1日あたり5人程度がトイレを利用し、清潔に保てるという経験則から定めたものと仮定します。すると、「誰もトイレを使わなかった」ケースと「10人が使った」ケースでは、トイレの清潔度は変わってきますが、1日に1回掃除をする限りにおいては、たとえトイレが汚くても定めたルールを守っていることになります。また、明確な掃除手順がありませんので、「便器に洗剤を流す」人と「便器に洗剤を流しブラシでこすり、さらに便器の周りを布巾で拭く」人では、トイレの清潔度は変わってきますが、掃除をする限りにおいては、どのような手順で清掃しようとも定めたルールを守っていることになります。そもそも「トイレ掃除」の目的は、清潔度を保つことにあります。「毎日掃除をする」という内容だけでは、トイレの清潔度を保つという目的を果たすためのルール(基準)にはなっていないと判断できます。従って、まずはルール(基準)の目的を明確にするところから始め、最終的にその目的が達成でき、かつ誰もが理解と納得ができるルール(基準)にすることが必要になります。なお、一般的にルール(基準)を設ける際、”定常”と”非定常(イレギュラー)”に分けて考える必要がありますが、”非定常”は忘れがちになりますので、そのような漏れや抜けを防ぐためにも、MECEやロジカルツリー、ブレインストーミングを活用します。記事リンク2.MECE 3.ブレインストーミング4.ロジカルツリー(WHATツリー)記事2~4は、『A 問題解決』に記載した内容になります2.ルール(基準)の周知(記事5~記事6) 手順(書)、教育 せっかくルール(基準)を制定しても、その情報が伝わっていない、あるいは頭に入っていなければ意味はありません。そこで次に、制定したルール(基準)を覚えてもらうための取り組みを行います。その方法として、「手順(書)」の作成と「教育」の実施があります。「手順(書)」や「教育」と聞くと、拒否反応を示す方もいらっしゃるかもしれません。目的はルールを覚えてもらうことにありますので、ルールとして理解し、実施してもらえるのであれば、口頭で伝えても問題はありませんが、後々、「言った/言わない」「聞いた/聞いていない」のトラブルに発展するケースもありますので注意が必要です。例えば「何でこんなことをしたのか?」と怒られ、「いやっ、昨日そう言われましたから・・・」と反論しようものなら、「そんなことは言っていない!」と一蹴された経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。また、人から人に口頭で情報を伝える際、少しずつ内容が加工されて伝えられることがありますので注意が必要です。伝言ゲームをイメージしてもらうと理解しやすいかもしれません。人から聞いた内容は一言一句覚えられて正確に伝えられるケースはほぼありません。最初の人に伝えた内容が巡り巡って自分の耳に入った時、全く違った内容になっていることがあります。理由は、多くの人が、相手にわかりやすく伝えようと聞いた内容(生の情報)を頭で整理し、自分が持っている知識や経験、情報と照合し、より詳しく伝えようと情報にアレンジを加えた内容(加工された情報)に変更したことによります。事例紹介をひとつ。Aさんは軽い腹痛があったので「体調不良で休みます」と連絡した翌日、元気になったので出社すると、周りから驚かれた表情で「インフルエンザなのに仕事に出てきたの?」と言われました。Aさんから「体調不良で休みます」との連絡を受けたBさんは先日、自分が風邪で休んだ経験があったので、体調不良=風邪と解釈し「Aさんは風邪で休みます」とCさんに伝えました。その連絡を受けたCさんは風邪=熱がでると解釈し「Aさんは高熱のため休みます」とDさんに伝えました。Dさんはインフルエンザが大流行しているとのニュースを今朝、インターネットで見たばかりだったので、高熱=インフルエンザと解釈し「Aさんはインフルエンザで休みます」とリーダーに報告しました。報告を受けたリーダーは朝礼で全スタッフに「Aさんは、インフルエンザで休みです。皆さんも注意するように」と伝えたために、社内ではAさんがインフルエンザに罹っていると認知されました。そこに、しばらくの間、会社を休まなければならないはずのAさんが出社したものだから驚いてしまい「インフルエンザなのに仕事に出てきたの?」と本人に聞いてしまったというわけです。話が脱線しましたが誤った解釈が頭のなかに入らないよう、制定したルール(基準)は、「手順(書)」に残し、その内容を「教育」することを推奨します。記事リンク5.手順(書)6.教育記事5は、『C リスクアセスメント』に記載した内容になります3.ルール(基準)の実施(記事7) ロジカルツリー 次に、制定したルール(基準)を実施していきます。ルールだから守って当然・・・と言いたいところですが、人は正論で動くものではありません(人が正論で動くならば、法令違反は起こりません)。ルールを守るか否かは、「その人次第」であり、性格やこれまで歩んできた人生経験も影響してきます。特に年齢が高くなるにつれ自分の性格や考え方を変えることは難しくなっていきます。人の行動を変えることは容易ではありませんし、その特効薬はありません。ここではそれら要因と対策について考え、ルール(基準)が守られるような施策を参考までにご紹介します。記事リンク7.ルール(基準)が守られない要因(具体例)4.フォローアップ(記事8~記事10) 検証、コーチング、ナッジ理論(ラテラルシンキング) 人は忘れる生き物です。当初はきちんと実施していたルール(基準)でも、習慣化していないと、悪意なく途中でやめてしまうケースもあります。特に年1回、あるいは”○○が発生した時”のような条件付きになると、実施頻度は著しく低下しますので、習慣化はさらに難しくなります。習慣化しないルール(基準)は、そのまま忘れ去られてしまいます。従って、第三者がチェック(活動内容の検証)することが必要になります。検証の結果、仮に「忙しくてうっかりしていた」という理由で実施されていなかったのであれば、まだ良いのですが、なかには「状況が変わって物理的にできなくなった」「決めた当初は対応できる人がいたが今はいなくなったのでできなくなった」など、検証を行うことで、ルール(基準)を制定した当初では思いもよらなかった新たな事情が見つかることもあります。その時は、ルール(基準)の見直しが必要になります。また「めんどくさい」「やりたくない」「やっても意味がない」など、心理的な反発を理由に実施しないこともあります。これは先ほど、”人の行動を変えることはなかなか難しい”と記載した内容にも関係してきます。そのようなケースが発生した際、一般的には”指導”が必要になりますが「権力で従わせようとしない」という点に注意してください。たまに「若手は怒られた経験が無いのでガツンと言えない」あるいは「あの人は自分が嫌われたくないものだから部下に口やかましく言わない」など、管理者を否定するような話を聞くこともありますが、経験上、この発言をする管理者が統制するチームほど、チーム内が”見せかけ”になっているケースが多くあります。と言うのも、人にはそれぞれの個性、プライドがありますので、注意されたい人などいません。ましてや大人になってから注意されるわけですから、反発するケースも出てきます。それを我慢して従っている人は、「やらされた感」が強く、ルール(基準)を守っているように見せているだけに過ぎません。(管理者がいるときは「うるさいからやった風にしよう」「言われたことだけ適当にやろう」という状態になっています)この状態に陥ると、お互いの信頼関係が無い「仮面ルール(基準)」になっていると考えられますので、真に事故やトラブルを防止できる状態とは言えません。また従業員の管理者に対する想いもありませんので、割り切って働くようになり、場合によっては事故や退職者が増えることもあります(愛社精神の喪失、離反)。ルール(基準)を守らない理由は人それぞれあります。まずは各自が抱える事情を引き出し、また受け止め、今後習慣化させるために必要なことは何かを一緒に考えることがポイントになってきます。その方法として、「コーチング」がありますので、その手法について紹介します。またルール(基準)を守らせるというよりは、自然に守っている状況に仕向ける、気が付いたら知らず知らずのうちに守っている状況に向かわせるしくみをつくることも大切になってきます。その方法として、「ナッジ理論」があり、そのナッジ理論を活用するための発想力を得る方法として「ラテラルシンキング」がありますので、その手法について紹介します。記事リンク8. 検証9. コーチング10.ナッジ理論(ラテラルシンキング)各ステップの手順は別の記事にて解説します。
コメント