Eー6.注意喚起すること2025年4月25日読了時間: 4分 『注意喚起の方法』について解説します注意喚起は、本人が意識して行動を変えない限り機能しないため、対策としては弱い手法になります。ここでは少しでも効果を上げるための注意喚起ポイントについてご紹介します。 1.リスクを見える化する 1.注意事項のステッカー、ポスターを貼る過去に事故・トラブルが発生した場所、リスクが高い作業や重要な手順は、誰もが目にするところにステッカーやポスター掲示します。掲示物には警告色(赤色や黄色など)を活用したり、グラフや写真・図で示すと、視覚的に認知しやすくなります。 【注意事項】ステッカーや掲示物が増えると、情報量が増えるために反って意識してもらえなくなる可能性が高くなります。従って、掲示物は2つまでとし、3つ以上になりそうなときは、掲示しようとしている内容のなかで一番リスクが低いものを掲示から外すようにします。また、ステッカーや掲示物は劣化しやすくなりますので、定期的に交換するようにします。 2.明示する(テープで識別する)容器に明示が無いものや保管棚には、内容物がわかるよう明示します。 【注意事項】原材料や配合が類似している仕掛品は、外観が類似したものもあるため、置き場を明示するためにテープで識別すると間違い防止に繋がります。明示テープは、注意喚起のステッカーや掲示物と同様、特に重要なものについては警告色(赤色や黄色など)を活用すると視覚的に認知しやすくなります。また劣化しやすくなりますので、定期的に交換するようにします。 3.ダブルチェックする事故・トラブルが発生するリスクの高い作業についてはダブルチェックで確認するようにします。 【注意事項】ひとりで作業すると「まぁ、いっか」と気の緩みがでますので、自分とは別の人の目が入ることで牽制がかかり、気の緩みを防ぐことができるようになります。しかしながら、チェック体制の強化を目的に、トリプルチェック、フォースチェックなどチェックするヒトの数を増やすケースを目にしますが、反って逆効果です。前のチェック者は「間違いがあっても誰かが気付くでしょう」と考え、後のチェック者は「ここまで確認して問題ないなら大丈夫でしょう」とチェックが疎かになるからです。チェック者は多くても3人までにした方が無難です。 2.指導する 1.定例会(朝礼、夕礼など)を活用した安全意識の啓発事故・トラブルは繁忙期(忙しさ、疲れ)や閑散期(暇、気の緩み)に発生しますので、繁忙期や閑散期には、同じ内容であっても何度も伝えることで作業者の意識を高めていくことが必要になります。特に4M(ヒト、原材料、機械設備、方法)変動が発生した時や3H(はじめて、変更、ひさしぶり)のタイミングで事故・トラブルは発生しやすくなりますので注意が必要になります。 【注意事項】管理者の勤務時間、スケジュールによっては、短時間勤務者、時差勤務者など全員に周知できないケースもあり得ます。その際は、信頼できる伝達者を決め、様々な機会を通じて管下の全従業員に安全意識の啓発を行う必要があります。 2.職場ミーティングでの啓発定例会とは別に職場の問題点を話し合う職場ミーティングを開催します。定例会は上長からの情報連絡がメインになりますが、職場ミーティングは、メンバーが話し合うことがメインになりますので、教育の場としても活用できます。例えば、事故・トラブルが発生した時は、その原因と対策について改めて意見を募る、KY活動を実施する、ヒヤリとした経験について話してもらいます。 【注意事項】職場ミーティングでは複数名のメンバーが集まる場です。そのなかで意見を出すことはとても勇気がいることです。ほんとうは意見があるのに言い出せないメンバーも必ずいます。従って、職場ミーティングとは別に個別ミーティングの実施や意見箱の設置など、人前で意見を言うことが苦手な人の意見も吸い上げられる方法を考える必要があります。 3.イベントの開催行政や業界団体は、交通安全週間や食品衛生月間、品質月間、環境月間、防災月間、年末年始無災害運動 など様々な年間イベントを開催しています。これら期間に合わせて自社も同様の月間を設け、取り組みを実施することで安全意識を高めることができます。 【注意事項】イベント時には、現行管理の再チェックがメインの取り組みになりますが、それだけでは従業員の意識は高まりません。安全に関する標語やスローガンの募集、改善事例の紹介、無事故・無トラブル表彰など、イベントを機会に普段から安全活動に尽力している従業員を評価してあげることも効果的です。ただし評価基準が曖昧で評価者の感覚で評価してしまうと、反ってモチベーション低下に繋がりかねませんので、必ず評価の透明性と公平性を保つことが必要です。 前の記事へ次の記事へ 事故・トラブル発生時の原因と対策(目次)
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