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食品製造業 × 実務経験 × 中小企業診断士


Bー10.損益分岐点売上高
『損益分岐点売上高』について解説します 損益分岐点売上高とは利益がプラスでもマイナスでもないときの売上高のことを言います。損益分岐点売上高がわかると、どの程度の売上高があれば利益がでるのか?あるいは目標とする利益を達成するためにはどの程度の売上高が必要であるか?がわかるようになります。ここではその内容について解説します。 1.損益分岐点売上高 利益は売上高(収益)から費用を減算することで求めることができます。 また費用は変動費と固定費の和になりますので、下記の公式が成り立ちます。 (公式1) 利益=売上高ー費用=売上高ー(変動費+固定費) 売上高と変動費は正の相関関係にありますので、 ”変動費=α×売上高(α<1)” と表現することができます。 この式をαについて求めると ”α=変動費/売上高” となります。 ”α”は売上高に対する変動費の割合を意味し、変動費率と言います。 (公式2) 変動費=変動費率×売上高 ⇨ 変動費率α=変動費/売上高 (公式2)を(公式1)に代入


Bー11.損益分岐点売上高(具体例)
『損益分岐点売上高』の具体例について解説します 経営者、学生、主婦の3ケースをつくってみました。ここでは変動費率、損益分岐点売上高、安全余裕率から確認できる現状について解説していきます。 「生ハム」を加工販売している経営者A 「変動費」は売上原価、「固定費」は必要経費が該当します。 今期の売上高は1,920万円、変動費は742万円、固定費は422万円でしたので変動費率と損益分岐点売上高、安全余裕率は下記の通り計算できます。 ・変動費率α 742万円/1,920万円≒0.387 ・損益分岐点売上高 422万円/(1ー0.387) ≒688万円 ・安全余裕率 (1,920-688)万円/1,920万円 ≒0.642(64.2%) 上記の変動費率および損益分岐点売上高と実際の売上高との関係を図示すると下記のグラフになります。 (経営者Aの損益分岐図表) 変動費率0.387、損益分岐点売上高688万円、安全余裕率64.2% でした。 売上高に対する固定費の割合が低く安定しています。..


Bー12.ECRS
『ECRS』について解説します ECRSは改善を進める際の4つの考え方(視点)になります。ここではその内容について解説します。 1.ECRSについて ECRSは、 「Eliminate(排除)」「Combine(結合)」「Rearrange(変更)」「Simplify(簡素化)」の頭文字を取ったもの です。 まずは「無くせないか?」 という視点で考え、 次に「一緒にできないか?」「変更できないか?」「簡単にできないか?」という順番で改善を進めていきます。 排除 習慣的に「必要である」と思い込んでいる業務や作業、物そのもの自体を無くすこと を考えます。 排除により、業務や作業であれば工数がひとつ減ることになりますので、人手や手間がかからなくなる結果、コストと作業性の改善につながります。 また物であれば空きスペースが増えることになりますので、保管コストや保管効率の改善につながります。 結合 習慣的に「当たり前」と思い込んでいる業務内容や作業内容、物の管理をひとつにまとめること を


Bー13.ECRS(具体例)
『ECRS』の具体例について解説します 経営者、学生、主婦の3ケースをつくってみました。ここではECRSに基づいた改善案について解説していきます。 「生ハム」を加工販売している経営者A 原料肉が経費のなかで最も高い50%を占めています。 そこで「原料肉の抑制」について考えてみます。 原料肉は長年付き合いのある業者より仕入れています。 現在は購入毎に見積もりを入手し、交渉の上で購入しています。 これを 年間契約で購入 できないか話を進めます。 承諾を得ることができれば、これまで複数回行ってきた契約に至るまでの一連の作業が1回の作業で済むようになります。 また原料肉の入荷についても、これまでは注文毎に納品してもらってきましたが、今後は 2回/月の入荷に変更し、自社の冷蔵庫で在庫を保管 することにします。 これにより配送運賃を削減することができるようになります。 その他、調理の作業効率を上げることを目的に 予め下処理済みの原料肉を仕入れる ことにしました。 納入価格は若干上がりましたが、それでも.


Bー14.3ム(ダラリ)
『3ム(ダラリ)』について解説します 3ムとは、ムダ・ムラ・ムリ(ダラリ)の3つの”ム”が効率を落とす要素になるため、改善を進める際は、それら3つの視点で考えることを意味しています。効率を高めるためにはそれら3ムを排除することが重要になります。ここではその内容について解説します。 1.3ムについて ムダ 能力が負荷を上回っている状態 を表します。 一般的にムダは付加価値を生みません。 ムラ ムダとムリの振れ幅 を表します。 一般的にムラな状態は不安定を意味します。 ムラを如何にして無くしていくか?これが最大のポイントになります。 ムリ 負荷が能力を上回っている状態 を表します。 一般的に精神論で対応しようとすると大きな事故が起こる危険性があります。 具体例で示します。ある工場(生産能力:1、000t/月)の12月の生産量が1,500t、1月の生産量が500tであったとします。 12月の生産量は 生産能力を500t上回っていますので、 ムリな状態 であったと言えます。 一方


Cー1.リスクアセスメント
『リスクアセスメント』について解説します 怪我や病気、会社の倒産など、急に日常生活が破綻してしまうことが時として起こり得ます。それらは自らの考えや行動で直接的に招いてしまうこともあれば、自然や社会環境の変化による間接的な影響を受けて招いてしまうこともあります。起こり得るリスクに対して事前に準備しておけば、有事の際の影響を最小限に留めることが可能になります。ここではリスクの洗い出し、抽出から評価および対策の立案を進める上で必要なプロセスについて解説します。 リスクアセスメントの3ステップ 1.すべてのリスクの洗い出し 2.リスクの抽出 ・評価 3.リスク低減策の立案 1.すべてのリスクの洗い出し(記事2~記事7) MECE、ブレインストーミング、ロジカルツリー(WHATツリー) まずはリスク分析する対象(テーマ)を定め、その対象に該当すると考えられるすべてのリスクを洗い出します。 例えば、 リスク分析する対象 としては、「食品安全」「労働安全」「経営」などが、また リスク...


Cー5.「食品安全」リスクの洗い出し(具体例)
『食品安全』に関するすべてのリスク 食品安全は生物的、化学的、物理的の分類で厚生労働省や消費者庁のデータ、ISO関係サイト、書籍などの情報を参考にリスクを洗い出していきます。 1.分類 生物的リスク ・細菌やウイルス、カビなどの微生物 や寄生虫によるリスク 化学的リスク ・洗剤や殺菌剤、殺虫剤などの化学物質、 食品に由来する食品添加物や残留農薬 包装資材に由来する重金属類によるリスク 物理的リスク ・異物混入によるリスク 2.食品安全のリスク一覧 参考までに食品安全に関するリスクを一覧化すると下記の通りになります。 ・カテゴリー:食品安全 ・分類 :生物的、化学的、物理的 (食品安全リスク一覧) 細菌やウイルスは何万種類と存在し、化学製品(物質)も何万製品も発売されています。 異物混入に関しても、毛や虫、無機物などを数え上げればキリはなく、ほんとうにそれらを全て抽出で


Cー6.「労働安全」リスクの洗い出し(具体例)
『労働安全』に関するすべてのリスク 労働安全では、厚生労働省が公表している墜落・転落、転倒などの分類を軸に関係機関や専門家のサイト、書籍などの情報を参考にリスクを洗い出していきます。 1.分類 厚生労働省は疾病をうけるもととなった起因物が関係した現象を「事故の型」と定義し、その現象を21項目に分類しています。 このサイトでは、それらを労働安全におけるリスクとして採用します。 2.労働安全のリスク一覧 労働安全に関するリスクを一覧化すると下記の通りになります。 ・カテゴリー:労働安全 ・分類 :事故の型21項目 (労働安全リスク一覧) 労働災害は、 労働者の不安全行動と機械やモノの不安全状態が重なって発生する と考えられています。 従って、それら要因も押さえておくことが必要になります。 厚生労働省では、不安全行動として12項目、不安全状態として8項目を挙げています。 (不安全状態と不安全行動の一


Cー7.「経営」リスクの洗い出し(具体例)
『経営』に関するすべてのリスク 近年、BCP(事業継続計画)の策定が推奨されつつあります。BCPとは企業が緊急事態に遭遇しても、その損害を最小限に抑え、事業の早期復旧が果たせるよう有事の際のサブプランを予め定めておくものになります。BCPについては中小企業庁に運用指針がありますので、その内容や関係機関あるいは専門家のサイトや書籍などの情報を参考にリスクを洗い出していきます。 1.分類 内部環境(人為災害) ・モラルの低下や不正行為などヒトに関するもの のほか、建物や機械、資金運用の失敗などの リスク 外部環境(人為災害) ・法律・税制度の急激な変化など政治に関する もののほか、景気変動、パンデミックの発生 などのリスク 外部環境(自然災害) ・地震の発生や火山の噴火、異常気象の発生など のリスク 2.経営のリスク一覧 経営に関するリスクを一覧化すると下記の通り


Cー8.工程の洗い出し
『工程の洗い出し』について解説します 『Aー3.PEST分析』にて、”現状分析する際、まずは「テーマ」を決め、その上でテーマに関する「経路」を把握します"と記載しました。経路は工程とも言い換えることができます。それらを把握することによってモノやヒトの流れが見えるようになり、さらにその流れを細分化することによって各段階におけるリスクが把握しやすくなります。 1.モノの流れ 例えば自社がカフェを経営している場合、” モノ”を「コーヒー」としてその流れを洗い出すと、自社ではコーヒー豆を仕入れるところから始まり、消費者に提供することで終わります。 しかしながらコーヒー豆は海外で栽培され、商社を介して輸入されますので、 上流の流通経路も考える 必要があります。 また、販売以降は消費者で使用・消費され、その後、廃棄されます。 つまり消費者の手に渡ってからもコーヒーの流れは続いていますので、 下流の流通経路まで考える 必要があります。 従って、 まずはコーヒーの流通経路を考えます。
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