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食品製造業 × 実務経験 × 中小企業診断士


PMIの失敗
M&Aを仕掛けた企業(以下、買収企業)は、傘下に収めた企業(以下、被買収企業)に自社の社員を役員待遇で派遣し、場合によってはその社員を社長に就任させることもあります。買収企業が被買収企業をグループとして統制が取れるか否かは、この社長の舵取りに掛かってきます。ちょっとしたフィクション事例を作ってみました。 背景(設定) A社は食品製造を営む創業70年の中小企業でした。地元での知名度は高く、業績は安定していました。A社は創業以来、自社の利益よりステークホルダーとの関係を大切にし、自分たちが社会に認められる存在であることに誇りを持っていました。その裏には「良いモノを創って、良い関係を築いていればお客さんは裏切らない。何かあったときに助けてくれる」との考えがありました。しかしながら数年前にM&Aを受け経営権を失いました。その後、買収企業が所有している複数社と合併することとなりましたが、うまく統制が取れませんでした・・・。 ストーリー1 企業風土の不一致


業務改善が進まない・・・
DXを進めるためには、大前提として業務改善が必要になってきます。 現状業務に、「 ムリ・ムラ・ムダ 」が無いかチェックし、見直しを図っていくのですが、 これがうまくいっていないケースを目にします(=すべて必要な業務として現状維持。やり方も変えない)。 企業には、 MVV(ミッション、ビジョン、バリュー) があります。一般的に、ミッションは「使命」、ビジョンは「あるべき姿」、バリューは「価値」と解釈されます。 これを社内の各部門に落とし込むと、ミッションは「 社内における自部門の役割 」、ビジョンは「 目標・目的 」、バリューは「 目標・目的を達成するための手段 」と言い換えることができ、 各部門は自部署のMVVに基づいて業務を設計する ことになります。 では、なぜ業務改善が遅々として進まないのか? 主要因は、下記2点にあると考えます。 1.業務のビジョン(目標・目的)が曖昧になっている(目的・目標の形骸化) 2.手段が目標・目的を達成できるものになっていない(手段の目的化) 1.業務のビジョン(目標・目的)が曖昧になっている(目的・目標の形骸化)


改善活動が進まない・・・2
マズローは、『人間の欲求は、「生理的」「安全」「社会」「承認」「自己実現」の5つの段階にわけることができ、下位の「生理的」が満たされると、次に「安全」「社会」と欲求は上位に向かい、最終的に「自己実現」を目指していく』と考えました( マズローの5段階欲求 )。 職場巡視していると、この理論は、とてもよくできているなぁと実感します。 マズローの5段階欲求を”仕事”をテーマにイメージしやすいよう下記の通り定義します。 生理的 :勤務条件(労働時間、休み) 安全 :給料、労働環境 社会的 :会社、社内の人間関係 承認 :評価、表彰 自己実現:スキル、品質、効率 法的にはアウトですが、仮に休みが無く、1日何時間も働かなければならない職場の場合、”とにかく休みたい” ”労働時間を短くしてほしい”といった「生理的」な欲求の優先順位が高まりますので、その欲求が満たされるまでは給料や労働環境と言った「安全」に関する欲求は表面化してきません。 勤務条件が改善されて、初めて給料や労働環境に対する不満がでてくる ことになります。 同じように、会社や社内の人間関係であ


事故・トラブルが少ない企業とは?
経験則で恐縮ですが、事故やトラブルが少ない企業には以下の共通点があります。 1.トップ(管理者)と従業員の距離が近い 2.率先垂範している 3.チーム人数が少ない 4.古いしがらみがない 5.高度なことをしていない 組織を有効に機能させるためには『 「共通の目的」「貢献意欲」「コミニュケーション」が重要 』とお伝えしましたが、まさにこれらが実践できている企業になります。 まずは、「トップ(管理者)との距離の近さ」ですが、強い嫌悪感が無い相手に対しては、接触回数が増えると親近感が沸きます( ザイオンス効果 )。 そして、トップ(管理者)が一生懸命活動し、従業員の気持ちを慮ると「この人は、自分のことをわかってくれている」と感じてもらえるようになります( 共感的理解 )。 会社やトップに対する従業員の想いが強くなると、頑張ろうとする気持ち、一体感が高まってきます。 現場を任されている管理者は、トップと現場を繋ぐ連結ピンの役割を果たしますので、会社やトップの考え方を従業員にしっかり伝えることが重要になってきます。従って、その想いを伝えることができる人員構


Aー1.問題解決
『問題解決のプロセス』について解説します 問題解決はコンサルティングの中心的役割を果たします。ここでは問題解決を進める上で必要となるフレームワークと各プロセスについて解説します。 (問題解決のフロー図) 問題解決の10ステップ 1. 現状の把握 2. 問題の把握 3. あるべき姿の創造 4. 課題の抽出 5. 優先順位の決定 6. 改善・戦略の検討 7. 計画 8. 実行 9. 確認 10.見直し 1.現状の把握(記事2~記事8) PEST分析、VRIO分析、SWOT分析 自社(自分)を取り巻く 外部環境 と自社(自分)を構成する 内部環境 について分析することによって現状を把握します。 現状を把握することによって、ものごとが系統立てて検討できるようになりますので、以降の問題解決プロセスがスムーズに進みます。 記事リンク 2.現状分析(フレームワーク) 3.PEST分析 4.PEST分析(具体例) 5.VRIO分析 6.VRIO分析(具体例) 7


Aー2.現状分析(フレームワーク)
『現状分析で活用するフレームワーク』について解説します 現状分析とは外部環境と内部環境を把握することです。現状分析で活用するフレームワークは数多く存在しますが、ここでは代表的な3つのフレームワークについて解説します。 (問題解決のフロー図) 1.PEST分析 自社(自分)を取り巻く 外部環境 を 政治/経済/社会/技術 の4つの視点で調べて情報を整理することです。 PEST分析によって 勝負できる「領域」 が見つけられるようになります。 2.VRIO分析 自社(自分)を構成する 内部環境 を 価値/希少性/模倣困難性/組織 の4つの視点で調べて情報を整理することです。 VRIO分析によって 勝負できる「強み」 が見つけられるようになります。 3.SWOT分析 『1.PEST分析』と『2.VRIO分析』で整理した情報を


Aー3.PEST分析
『PEST分析』について解説します PEST分析は自社(自分)を取り巻く外部環境を政治/経済/社会/技術の4つの視点で調べて情報を整理するときに活用します。PEST分析によって 勝負できる「領域」が見つけられるようになります。ここではその方法について解説します。 (問題解決のフロー図) 1.集める情報 政治 ・サプライチェーン、競合、代替品の法改正 (規制緩和、規制強化 など) ・消費者心理、行動が変わる法改正 (労働、賃金、税金 など) 経済 ・国の動向 (流行、業界ニュース、困りごと) ・地域の動向(開店、閉店、困りごと) 社会 ・国の動向 (家計調査、話題のニュース) ・地域の動向(家計調査、地域のニュース) 技術 ・新技術 (ロボット、AI、通信) ・新商品 (素材、味、容器包装) ・新ジャンル(品種改良、製造・販売方法) 上記に記載した「集める情報」はあくまでも目安 になります。 分析を進めるなかで、上記に記載し


Aー4.PEST分析(具体例)
『PEST分析』の具体例について解説します 経営者、学生、主婦の3ケースをつくってみました。①テーマ、②経路、③政治/経済/社会/技術から導かれる事実、④文章化 の流れで各ケースについて解説します。 (問題解決のフロー図) 「生ハム」を加工販売している経営者A ①テーマ 生ハム(商品) ②経路 ③事実 政治 ・イタリアからの生ハム輸入禁止が続いている 経済 ・生ハムの国内生産量は年々増加傾向にある ・円安により輸入品が割高になっている 社会 ・「家飲み」でおつまみの需要が高まっている ・家庭で作るおつまみがマンネリ化しつつある 技術 ・チーズやアボカドを包んだ生ハムが発売された ④文章化 コロナ影響により自宅で飲食する消費者が増え、おつまみ需要が高まっている。イタリアからの輸入禁止や昨今の円安影響もあってか、生ハムの国内生産量は年々増加している。一方でコロナ禍が長引くにつれ、家庭でつくるおつまみもマンネリ化しつつあり、近年は生ハムとしてだけではなく、チーズやアボカドを包んだひと手間かけた商品


Aー5.VRIO分析
『VRIO分析』について解説します VRIO分析は自社(自分)を構成する内部環境を価値/希少性/模倣困難性/組織の4つの視点で調べて情報を整理するときに活用します。VRIO分析によって勝負できる「強み」が見つけられるようになります。ここではその方法について解説します。 (問題解決のフロー図) 1.集める情報 (1)自社(自分)の成り立ち 1)歴史 企業)社史、創業、経験、受賞表彰、 失敗例 など 個人)自分史、年齢、学歴、職歴、経験、 受賞表彰、失敗例 など 2)雰囲気 企業)理念、社風、CI、事務所、工場 など 個人)信念、性格、外見、ファッション など 3)資産(有形) 企業)資本金、固定資産、備品、消耗品、 借入金 など 個人)預貯金、資産、借金 など 4)資産(無形) 企業)取引先、仕入先、社員、ノウハウ、 特許、情報 など 個人)知人、家族、スキル、資格、情報 など 5)その他


Aー6.VRIO分析(具体例)
『VRIO分析』の具体例について解説します 経営者、学生、主婦の3ケースをつくってみました。①自社(自分)の成り立ち、②価値、③希少性、④模倣困難性 について解説します (問題解決のフロー図) 「生ハム」を加工販売をしている経営者A ①自社(自分)の成り立ち 【歴史】 経営者Aは精肉店(個人事業主)の長男。小学生の頃から店を手伝ってきたため、肉については熟知している。高校を卒業すると地元の食肉加工会社に就職し製造と開発に携わった。入社10年が過ぎた頃、大量生産で製品を作ることに疑問を感じるようになった。実家の精肉店で販売する製品は添加物を使わず、肉の旨味を引き出せるよう肉質を重視していた。ゆえにその日に使用する肉質を見極め、配合を微調整していたが、現在の会社ではどのような肉であっても決められた添加物を投入し製造していた。会社では食肉加工の技能検定を取得。また品質管理に関する知識も得ており、会社で学んだ知識を実家の精肉店で活かそうと考え退職した。実家の精肉店に戻るとまずは新商品開発にチャレンジし
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